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醤油の自作

醤油を自作してみたいのですが・と思われる方
片上醤油より醤油の自作へのお誘いです。
醤油の自作は労多くして得られる醤油は僅かなものですが、
発酵の難しさやロマンを十分に楽しむことができます。
よろしければ一度試してください。




まず小麦ですが、出来れば全粒を手に入れて、フライパンで焦げる寸前ま
で炒ります。
ぱちぱちとはじけだしたら頃合いです。
冷ましてから、すりこぎでおおざっぱに砕きます。

もし、小麦が手に入りにくければ、強力粉で代用します。

大豆は一晩水に浸けた後、圧力鍋で、1時間以上、普通のなべなら8
時間以上煮てください。
煮汁を捨て、少し冷まして、(40度くらい)小麦と混合します
。

麹菌(手に入らないときはご連絡ください。お送りします。)を
混ぜ、30度で3日置きます。
最初は山形に盛って保温し、自己発熱が始まると平らにならして放熱させ
ます。
40度以上になると失敗しますから温度計でチェックしてください。
片上醤油でも1日目の夜は寝ずの番をしています。
2日目には固くなってきますからほぐしてください。
3日め全体に緑がかってくると塩水に仕込みます。

仕込みの割合は、大豆1小麦1塩水3くらいがいいと思います。
塩水の濃度は20%(重量/容量)くらいが適当でしょう。
麹の水分などに影響されるので、
たとえば、
大豆3キロ、小麦3キロならば、塩約1.8キロに水を注いで9リットル
にします。
大豆1キロ、小麦1キロならば、塩約600グラムに水を注いで3リット
ルにします。

腐敗防止のため、仕込んでから3週間くらいは冷蔵をお勧めします。
外に出して品温が上がってくると醗酵します。
醗酵している間は3日に1回くらいかき混ぜてください。

ふた月くらいで醗酵は終わりますから、その後半年から1年寝かせてから
布で絞ります。
汁はなべで70度くらいまで炊いて殺菌します。
これで出来上がりです。




   

since from 97/7/15
作成者:山本しげゆき 原案:片上裕之
Lastmodified:2008/06/19