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蟾酥(センソ)
BUFONIS VENENUM

 シナヒキガエル(アジアヒキガエル)又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたものです。体長約11cmのカエルで、6〜8月頃、夜間に灯火を点じてヒキガエルを集め、竹製のすのこの中で泥土を洗い流した後、ピンセット状の器具で背上の隆起した分泌腺をつかみ、分泌した乳液を採取します。
 強心性ステロイド成分としてレジブフォゲニン、シノブファギン、ブファリン、ブフォタリンなどを含みます。
 薬理作用は、心不全に対して持続性の陽性変力作用、血圧下降作用、胃液分泌抑制作用、心室収縮及び拡張増強、冠状血管拡張作用などです。また、抗炎症作用、抗アレルギー作用、杭血管内凝固作用なども報告されています。
 蟾酥の強心作用は、病院などで用いられているジキタリス製剤とよく似た効き方をしますが、蓄積性があり、使い方の難しいジキタリス製剤と違い、蟾酥は蓄積性が少ないことが特徴です。
 配合剤(六神丸など)の原料として古くから用いられてきた薬です。


蟾酥を配合した当社製品:仙客葆光、成光仁救、仁救六神丸

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